アスベストの悪徳業者に要注意

アスベストの除去工事は、特殊な知識と技能が必要とされる工事です。アスベスト除去に適切な設備や備品、施工に関する調査、人材確保などに費用がかかります。廃棄物を処理する際にも、相応のコストがかかります。
そのため、見積価格が安すぎたり、「お安くアスベストを除去します」などと宣伝していたりする業者は、悪徳業者や不法投棄業者である可能性が高いです。除去工事を依頼するときには、事前調査をした上で比較検討するようにしましょう。

土地や建物の価値低下や損害賠償責任が生じるなどことが、杜撰な方法でアスベストが処理されたときに起こりうるリスクです。
不動産取引の売り手にとっては資産価値の低下や売買機会の制限といったリスク、買い手にとってはプロジェクトの見直しや中止といったリスクが考えられます。企業経営においては、企業のイメージダウンにも繋がるでしょう。金融資産としては、担保価値や融資先資産価値の低下がリスクとして考えられます。

優良業者を選ぶには、マニフェストと実績の有無をチェックすることがポイントです。

アスベストの除去工事を行うには、法律上、マニフェスト（産業廃棄物管理票）の作成が必須です。排出業者、運搬業者、最終処分業者が工程を確認し、記録を保管するために作成します。
発注者にもコピーが渡されますので、マニフェストの有無を確認することが可能です。

アスベストの処理は、有害性や危険性を十分に理解した上で、専門的な知識を身につけた専門家が細心の注意を払って行う作業です。
ホームページなどを確認して、施工実績が豊富であり、見積価格も安すぎない業者に依頼することをオススメします。